突然ですが、皆さん桃の香りはお好きですか?
さまざまなフレグランスや、食品のフレーバーにも使われるピーチ香料
身近な所では紅茶やお酒を始めとした飲み物や、香水、子供用の歯磨き粉などにも使用されていると言われればイメージしやすいのではないでしょうか?
そんなピーチの香りが、どんな香りの成分(香気成分)で構成されているか、ご存知でしょうか?(知っている方は凄いです)
そもそも香気成分って何?
香気成分とは食品などに含まれる香りのする揮発性の物質です。どんな香気成分で構成されているか、によりそのものの香りを印象づけている、いわばにおいの元です。
例えば桃の香りも、桃の香りがする1つの香気成分が存在している、という訳ではなく何百という香気成分の組み合わせにより桃の香りが出来ています。
面白かったのがこちら
「いちごとパイナップルの香気成分は共通のものが多く,その組成比が異なるだけであることがわかっている」
とのこと。
つまり果物のいちごとパイナップル、含まれる香気成分はほぼ同じでその比率が違っているだけなのだそう。
比率が違うだけで全く違う香りとして私たちは認識しているのです。
桃の香りを構成している成分は?
桃の香りを連想させるために大事な役割を果たしている香気成分
それがγ-ウンデカラクトン(γ=ガンマ)
ラクトンC11とも呼ばれているラクトン類の香気成分です。
他にはラベンダーなどにも含まれるリナロールなど多くの香りの成分が合わさって、私たちが想像する桃の香りが出来ているようです。
が、先述したように特に大事な香気成分がγ-ウンデカラクトンです。
女性の体臭にも同じ成分が含まれている!?

なんとも興味深い研究を発表したロート製薬↓
女性の若い頃のニオイを発見!
そのニオイの元となる「ラクトン」は10代後半をピークに年齢とともに減っていくことを発見しました。
https://jp.rohto.com/deoco/lactone
若い女性特有の甘い体臭はこのγ-ウンデカラクトンが構成しており、
さらに驚きなのが、30代ではγ-ウンデカラクトンは大幅に減少してしまうということ。
年齢とともに体臭が変わった?は間違いではないのかもしれません…
余談ですが、ひとつ湧いてきた疑問。稀にいると言われる若い女性ばかりを好む男性は無意識のうちにこのγ-ウンデカラクトン、香気成分に本能が惹かれている、ということもあるのでしょうか…?
嗅覚は先入観や理性の影響を受けにくく、本能に直結する唯一の五感です。
もちろん動物的な本能の働きによる自らの種を残す等も大いに関係しているとは思いますが、無意識のうちに嗅覚が嗅ぎ取った香気成分に本能が抗えないのでは…なんてことを考えてみると余計嗅覚への興味が出てきます。笑
桃の精油はあるの?
オレンジやレモンなどの柑橘系の精油は市場にも幅広く出回っており身近な存在ですが果物、桃の精油は見たことはありません。
普段からアロマテラピーに携わる自分としては、桃の精油があるのなら使ってみたい!と思い探してみましたが、やはり抽出が難しいようで探した限りでは見つかりませんでした。
ですが、
γ-ウンデカラクトンの単品香料を販売しているお店を見つけました!!
※天然香料、精油ではなく人工香料であるアロマオイルです
香りを楽しむ目的であれば↑活用してみると楽しいと思います〜^^
香り繋がりでアロマテラピーや精油について知りたい方はこちらをご覧ください♪
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